トカゲのシッポ切り,レオパードゲッコー自切の原因と対処法

レオパの飼育&情報

自切の原因と対処法

トカゲやヤモリは、身の危険を感じたとき、外敵から逃れるために反射的に自ら尻尾を切り離すことがあります。

切り離された尻尾がしばらく動きまわることで敵の注意を惹き、その場から逃げることができます。

また、レオパードゲッコーの尻尾は体の3分の1の重さがあるため、切り離すことにより体が軽くなって素早く動くことができるんです。

近年、レオパードゲッコーはペット化が進み、飼育環境に順応きているので簡単に自切することはないと言われていますが、それでも扱い方によっては自切してしまうことがあります。

今回はレオパの「自切行為」の原因と対処法について書いていきたいと思います。

レオパードゲッコーの「自切行為」原因と対処法

【自切の主な原因と状況】

ハンドリング

レオパを飼育する上で直に触れ合える「ハンドリング」は飼い主にとって至福の時間ですよね。

しかし、レオパからするとハンドリングはストレスでしかありません。

飼育下でのレオパはストレスが原因で自切することは滅多にありませんが、雑な扱い方をしてしまうと自切の危険性もあります。

また、レオパが急に走り出して落下してしまうこともあるので、ハンドリングをする際はなるべく地面から低い位置でするようにしましょう。

急に手を出してしまう

レオパは急な動きに敏感に反応してしまいます。

給餌や掃除の際はなるべくゆっくりケージを開けるようにしましょう。

普段からレオパに接するときはゆっくり静かに近づくことが大切です。

ケージやシェルターに尻尾を挟んでしまう

自切で一番多い原因は「尻尾を誤って何かに挟んでしまう」ことと、「物を落下させてしまう」ことです。

掃除をするときはレオパを一旦外に出してから行うようにしましょう。

落下物や倒れるものがないようケージ内のレイアウトにも気をつけるべきです。

大きな音で驚かせてしまう

個体にもよりますが、物音に対してもとても敏感です。

ケージをトントンと叩くとシェルターから顔を出すことがありますよね。

レオパは視覚が弱い分聴覚がとてもいいんです。

日常生活で出る生活音くらいなら特に問題はありませんが、急に大きな音をたてるとびっくりしてしまうこともあります。

【自切してしまったときの対処法】

ケージ内を清潔にする

切断面は消毒はせずにそのまま放っておいても大丈夫ですが、心配であれば動物病院で診てもらうことをおすすめします。

切断面は細菌に感染しやすいのでケージ内のものはすべて消毒して清潔を保つようにしましょう。

栄養価の高い餌を与える

尻尾には栄養分がたくさん詰まっているので、自切してしまったときは体力が消耗してしまいます。

そのため、「ハニーワーム」など栄養価の高い餌を与える必要があります。

給餌の回数はいつもより多くして、餌の量もレオパが食べるだけ与えるようにしましょう。

ストレスを与えない

早期回復のため、しばらくはストレスを与えない飼育を心掛けましょう。

ハンドリングは控えてなるべく静かな場所に移したほうがいいですね。

照明をいつもより暗くしてレオパが落ち着ける空間をつくってあげることが大切です。

【自切させないために】

過度なハンドリングは避ける

何度も言いますが、レオパはハンドリングを好んでいるわけではありません。

過度なハンドリングはレオパにストレスを与えてしまいますし、事故の原因になってしまうこともあるので、時間を決めて最小限に留めておきましょう。

尻尾を掴まない

人に馴れてくると尻尾を触ることもできますが、 尻尾を掴んで持ち上げるなどの行為は自切の原因にもなります。

ハンドリングをするときは上から掴まずに、ゆっくり手を出してお腹からすくい上げるようにしましょう。

レオパが嫌がっているときはハンドリングは諦めることも大切です。

飼い主が急に動かない

レオパが急に走り出しても慌てないことです。

飼い主の急な動きにびっくりしてしまうこともあるので、レオパが逃げてしまったときは進行方向をさえぎってから、落ち着いて捕まえるようにしましょう。

尻尾をつかんだり、上から押さえつけるのは絶対にNGです。

小さい子供がレオパと遊んでいるときは特に注意が必要です。

ハンドリングのときは大人が傍について見守るようにしましょう。

レオパードゲッコーの尻尾の間接は緩やかにつながっており、周りの筋肉や皮膚も切れやすい構造になっています。そして身の危険を感じると反射的にこの関節を外す仕組みになっています。
切り離された尻尾の切断面は、筋肉がすばやく収縮して出血するのを防ぎます。
そのため自切した直後、辺りが血だらけになるようなことはありません。
切断された尻尾は徐々に再生していきますが、前と全く同じ姿になることはないようです。
再生尾は全体的に短かめで太くなり、模様も変わってしまいます。
再生尾がレオパの健康上、特に問題があるわけではないので今までどおりの接し方で大丈夫です。
 
自切した瞬間はほとんど血が出ない

さいごに…

レオパからすると人間はとても大きな生き物なので、ちょっとした動きでもびっくりしてしまいます。

普段からレオパの気持ちになってやさしく接してあげることが大切ですね。

レオパと接するときは驚かせないようにゆっくりと静かに動くことが大切です。

レオパの飼育を始めてみよう!

レオパードゲッコーは爬虫類の中でも比較的カラダが丈夫で、初期費用、ランニングコストの面でも初心者には最適なペットです。

成体になると給餌は一週間に一回、寿命は10~15年と長い間生活を共にできます。

レオパは飼育環境への適応能力も高く、適正な温度と湿度を守っていれば普段あまり家にいない方でも簡単に飼育することができます。
(もちろん飼い主としての責任とモラルは必要です)

⇩⇩こちらを準備したら、あとはレオパちゃんをお迎えするだけです!

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