トカゲのシッポ切りとは…レオパードゲッコー自切の原因と対処法

レオパの飼育&情報

はじめに

こんにちは、ガゼルです。

トカゲは敵に追われたときの防衛本能として、尻尾を切り離すことがあります。

この行動は「自切」といい、ピクピク動く尻尾で敵の注意をそらし、トカゲ自身はその間に素早く逃げるのです。

本記事では、尻尾切りの仕組みや役割、再生のすごさまで、わかりやすくお届けします。

自切とは…

レオパードゲッコーを含むトカゲやヤモリには、危険を感じた際に尻尾を自ら切り離す「自切」という特殊な能力があります。

この行動には二つの重要な利点があるんです。

まず、切り離された尻尾が動き回ることで捕食者の注意を引き、逃げる時間を稼ぐことができます。

さらに、レオパードゲッコーの場合、尻尾は体重の3分の1を占めるため、自切によって体が軽くなり、より素早く逃げることが可能になります。

ペットとしての飼育が一般的になった現在、レオパードゲッコーは飼育環境に適応し、以前ほど簡単には自切しなくなりました。

しかし、不適切な扱いや強いストレスにさらされると自切する可能性があります。

そのため、飼育者は自切の原因を理解し、適切な対処法を知っておくことが重要なんです。

レオパードゲッコーの尻尾の間接は緩やかにつながっており、周りの筋肉や皮膚も切れやすい構造になっています。そして身の危険を感じると反射的にこの関節を外す仕組みになっているのです。
切り離された尻尾の切断面は、筋肉がすばやく収縮して出血するのを防ぎます。
そのため自切した直後、辺りが血だらけになるようなことはありません。
切断された尻尾は徐々に再生していきますが、前と全く同じ姿になることはないようです。
再生尾は全体的に短かめで太くなり、模様も変わってしまいます。
ちなみに、再生尾についてはレオパの健康上で特に問題があるわけではありません。
 

自切の主な原因

【ハンドリング】

レオパのハンドリングは、飼い主にとっては愛らしいペットと触れ合える喜びの時間ですが、動物本来の感覚からすると大きなストレスとなる可能性があります。

飼育下のレオパードゲッコーは通常、ストレスによる自切を起こすことは稀ですが、不適切な扱いによっては自切のリスクが高まることがあります。

安全なハンドリングを行うためには、できるだけ地面に近い低い位置で接します。

これは、レオパが突然動き出して落下するリスクを最小限に抑えるためです。

また、ストレスを軽減し、信頼関係を築くためには、穏やかで優しい接し方が不可欠となります。

飼い主は、ペットの気持ちに寄り添いながら、慎重かつ思いやりのあるハンドリングを心がける必要があります。

【急に手を出してしまう】

レオパードゲッコーは急な動きにとても敏感です。

そのため、給餌や掃除などでケージを開ける際は、できるだけゆっくりとした動作を心がけます。

普段からレオパに接するときも、静かにゆっくりと近づくことが大切です。

こうした配慮によって、レオパのストレスを軽減し、より良い関係を築くことができます。

【ケージやシェルターに尻尾を挟んでしまう】

レオパードゲッコーが自切する主な原因は、尻尾を誤って何かに挟んでしまったり、物を落下させてしまったりすることです。

そのため、掃除を行う際には、まずレオパをケージの外に出してから作業を行いましょう。

また、ケージ内のレイアウトにも注意を払い、落下物や倒れるものがないように整えておくことが重要です。

【大きな音で驚かせてしまう】

意外に思うかもしれないですが、レオパルドゲッコーは聴覚が発達しているので周りの音はよく聴こえています。

個体によって差はありますが、レオパは音に対して敏感な反応を示します。

これは、視覚が比較的弱いことを補うために、聴覚を通じて周囲の環境を把握する能力が発達したためなんです。

ケージを軽く叩くだけで、シェルターから顔を出すことがあるのはこの優れた聴覚のおかげです。

日常的な生活音程度であれば、レオパにとって特に問題はありませんが、突然の大きな音には驚きやすい傾向があります。

そのため、飼育環境では急激な音の変化を避け、静かで安定した環境を提供することが大切です。

レオパの繊細な聴覚特性を理解し、適切な配慮をすることでより快適な飼育環境を整えることができます。

自切してしまったときの対処法

【ケージ内を清潔にする】

もしレオパが自切してしまっても過度に慌てる必要はありません。

尾の切断面自体は、レオパの自然な回復力により、特別な処置をしなくても通常は問題なく治癒します。

しかし、安全を期すなら獣医師の診察を受けることも視野に入れておきましょう。

衛生面の観点からは、切断面が感染のリスクにさらされないよう、ケージ内(特に水回り)を清掃、または消毒して清潔さを保つことが重要です。

【栄養価の高い餌を与える】

レオパルドゲッコーの尻尾には豊富な栄養分が蓄えられているため、自切したときには体力の消耗が避けられません。

この栄養損失を補うためには、通常以上の栄養補給が必要となります。

具体的には、「ハニーワーム」のような栄養価の高い餌を与えて、給餌の頻度を増やします。

餌の量についても、レオパの食欲に応じて十分に与えることが重要です。

適切な栄養補給は、自切後の体力回復と健康維持に不可欠な要素となります。

【ストレスを与えない】

自切後の回復期には、なるべくストレスを与えないように心掛けまましょう。

ハンドリングは避け、照明をいつもより暗くするなどして、落ち着いた環境を整えることが大切です。

自切させないためには…

【過度なハンドリングは避ける】

レオパは本質的にハンドリングを好む生き物ではなく、過度な接触はかえってストレスの原因となります。

ハンドリングは必要最小限に抑え、レオパの生態を理解し、その特性に配慮した接し方が求められます。

急がず、ゆっくりと信頼関係を築きながら、レオパにとって快適で安全な飼育環境を提供しましょう。

【なるべく尻尾を掴まない】

レオパが人に馴れてきた後は、尻尾に触れることも可能になりますが、尻尾を掴んで持ち上げるなどの行為は避けるべきです。

ハンドリングの際は、上から掴むのではなく、ゆっくりと手を近づけ、お腹側からそっとすくい上げるようにするのがベストな方法です。

最も重要なのは、レオパの気持ちに寄り添うことです。

レオパが明らかに嫌がっている、ストレスを感じている様子であればハンドリングは諦めましょう。

【飼い主が急に動かない】

レオパをケージの外に出す際、突然走り出しても、飼い主は落ち着いて対応することが重要です。

急な動きや大きな動作は、レオパをさらに驚かせてしまいます。

逃走の際には、進行方向をさえぎり、穏やかに捕まえましょう。

尻尾をつかんだり、上から押さえつけるのはNG行為です。

レオパに大きなストレスを与え、自切のリスクを高めるだけでなく、信頼関係を損なう可能性もあります。

特に小さなお子さんがレオパと遊ぶ際は、細心の注意が必要となります。

子供の衝動的な動きや不適切な接触をさせないよう、常に大人が傍らで見守ることが大切です。

さいごに…

レオパからすると人間はとても大きな生き物なので、ちょっとした動きでもびっくりしてしまいます。

小さな体で繊細な感覚を持つレオパには、私たちのちょっとした気遣いが大きな安心につながるのです。

日頃からからレオパの気持ちになってやさしく接してあげることが大切ですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました〜🎵

レオパの飼育を始めてみよう!

レオパードゲッコーは爬虫類の中でも比較的カラダが丈夫で、初期費用、ランニングコストの面でも初心者には最適なペットです。

成体になると給餌は一週間に一回、寿命は10~15年と長い間生活を共にできます。

レオパは飼育環境への適応能力も高く、適正な温度と湿度を守っていれば普段あまり家にいない方でも簡単に飼育することができます。
(もちろん飼い主としての責任とモラルは必要です)

⇩⇩こちらを準備したら、あとはレオパちゃんをお迎えするだけです!

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