はじめに
こんにちは、ガゼルです。
レオパードゲッコーには数多くの魅力的なモルフが存在します。
代表的な「ハイイエロー」「マックスノー」「タンジェリン」や数種類を掛け合わせた複合モルフなどを含めると数えきれないぐらいあります。
レオパの購入はモルフで選ぶ方がほとんどだと思います。
そんな中で「エクリプス」に代表されるような「瞳に特徴が現れたモルフ」も存在します。
レオパは瞳にもたくさんの種類があり、現在も新しい瞳の表現が誕生しています。
体の色が同じでも瞳孔と虹彩(人間でいう白目の部分)の色が異なればレオパの印象はガラッと変わります。
今回はレオパの特徴の一つでもある「瞳」について書かせていただきます。
レオパの瞳とモルフ
ノーマルアイ
「ノーマルアイ」は最も一般的であり、安価なモルフが多いため初心者向けによく推奨されます。
白で縁取られた黒い瞳孔に灰色や緑などの虹彩をしている「猫の目のような瞳」です。
ハイイエローやハイポタンジェリンなどに多く現れ、レオパの中で一番多く発現します。
アルビノアイ
赤い瞳孔が特徴的で、シャンパンゴールドの虹彩を持ちます。
これは、メラニン色素の欠如によって引き起こされる現象で、体色も白色化の現象が起こっています。
アルビノのレオパは、非常に美しい見た目をしており、飼育者からとても人気があります。
ただし、眼の光過敏症(アイライトシンドローム)という病気にかかりやすいため注意が必要です。
この病気は、光の強い場所に置かれたり、強い光を浴びたりすると、目が赤く光ってしまい、炎症を起こす病気です。
したがって、アルビノのレオパを飼育する場合は、暗所での飼育が推奨されています。
マーブルアイ
その名のとおり虹彩の中にマーブル模様が現れます。
インクが滲み出たようになるのが特徴です。
エクリプスと同じ劣性遺伝ですが、遺伝の形質についてはよく解っていないようです。
マーブルアイのレオパを繁殖させると、マーブルアイを持つ子孫が生まれる可能性があります。
ただし、繁殖においては遺伝的な問題を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。
一般的にはノーマルアイよりも希少であり、とても珍しく人気のあるモルフです。
アビシニアン
アビシニアンはエクリプスから派生した珍しい目のモルフです。
生みの親は「トレンパーアルビノ」で有名なロン・トレンパー氏で、ラプター×エクリプスから作出されました。
特徴としてはクリーム色の虹彩に赤い血管のようなものが血走っています。
アルビノアイにもよく似ています。
ターミネーターアイ
映画「ターミネーター」を彷彿させる、赤い瞳孔に黒い虹彩が特徴のモルフです。
瞳孔が小さいために、光の取り込みが少なくなります。
そのため、夜行性のレオパにとっては、活動時間帯中の強い日光にさらされると視力に悪影響を与える可能性があります。
したがって、ターミネーターアイを持つレオパを飼育する場合は、日光の調整により瞳の保護が必要です。
こちらは、エクリプス×スーパーマックスノーで生まれてくる「ギャラクシー」というモルフで発現することがあり、ヤングまでは見られていた表現がアダルトになると消失してしまうことがあります。
店頭ではなかなか見ることができないとても珍しい瞳です。
エクリプス
エクリプスは「日食」「月食」の意味を持つように、 全体が黒くなる「フルアイ」 と目の半分だけが黒くなる「ハーフアイ」があります。
また、右目がフルアイ、左目がハーフアイなど左右の瞳が違う個体も存在します。
フルアイ(ソリッドアイ)
瞳孔と虹彩が黒いので黒一色に見えます。(よく見ると瞳孔がうっすらと確認できます)
うるうるした瞳が特徴的でとても人気があるモルフです。
スーパーマックスノーも同じ「黒目」ですが、遺伝子的には異なりエクリプスのフルアイとは違う系統になります。
ハーフアイ(スネークアイ)
黒い瞳孔で、虹彩は右(または左)半分が黒くなります。
寄り目に見えるのでとても愛嬌があり可愛い瞳をしています。
エクリプスは劣性遺伝でありエクリプス同士を掛け合わせると必ずエクリプスが産まれます。
フルアイ同士を交配させてもハーフアイが産まれたり、その逆もあります。
どちらが出現するかは産まれるまで解りません。
レッドアイ(ルビーアイ)
ラプター、レーダー、ディアブロブランコなどに見られる赤一色の透き通ったきれいな瞳です。
アルビノの遺伝子を持ったモルフに発現し、個体により同じ赤色でも黒っぽいものや明るい色が存在します。
レッドアイは、非常に美しい目の形質である一方で、視力に問題を抱えている可能性があります。
虹彩が赤色をしているため、光の反射が強くなり強い光は苦手です。
また、レッドアイを持つ個体は、眼疾患や視力障害を発症する可能性が高いため、直射日光を避けるなど、適切なケアや飼育方法が必要となります。
レオパの視力について
エクリプス、スーパーマックスノー、アルビノなど目に特徴のあるモルフは一般的に視力があまりよくないとされています。
特にアルビノは光に敏感なので昼間の捕食は苦手と言われていますが、レオパは特にスキンシップを求めているわけではありませんし、給餌も飼い主側がしっかりサポートしてあげれば飼育上特に問題はありません。
我が家にいるエクリプスに関しては視力が悪いと思ったことは一度もありません。
ノーマルアイのレオパと比べても特に違いは感じられません。
スーパーマックスノーは、空間把握が苦手なので餌との距離感が掴みづらい感じはしますが、飼い主の顔はしっかり見えていますし餌もしっかり目で追ってます。
最後に…
レオパードゲッコーは嗅覚と聴覚が優れており、視覚に頼る部分が人間に比べて少ないので、視力弱いとされているモルフはケージの設置場所や給餌の仕方などに少し配慮する必要がありますが、健康上特に問題はなく飼育で困ることはほとんどありません。
視力?そんなの関係ねえよ。
そうだね。わたしたちは耳と鼻が良いから。
ご主人様が親切にしてくれるから大丈夫!
レオパの飼育を始めてみよう!
レオパードゲッコーは爬虫類の中でも比較的カラダが丈夫で、初期費用、ランニングコストの面でも初心者には最適なペットです。
成体になると給餌は一週間に一回、寿命は10~15年と長い間生活を共にできます。
レオパは飼育環境への適応能力も高く、適正な温度と湿度を守っていれば普段あまり家にいない方でも簡単に飼育することができます。(もちろん飼い主としての責任とモラルは必要です)
⇩⇩こちらを準備したら、あとはレオパちゃんをお迎えするだけです!