レオパードゲッコーの病気とトラブル。クル病、クリプト感染症など

レオパの飼育&情報

はじめに

こんにちは、ガゼルです。

レオパードゲッコーは丈夫で飼育しやすい爬虫類として知られていますが、飼育中に異変を感じることがたまにあります。

多くの場合は心配する必要がありませんが、中には病気の兆候である場合もあるため、普段からよく観察することが大切です。

レオパは病気になりにくいと言われますが油断は禁物です。

先天的な疾患を持つ個体や、ストレスや不適切な環境が原因で健康を損なうこともあります。

そのため、飼い主は普段と違う様子や行動に気づいたら、早めに対応することが必要です。

日々の観察と適切なケアを心がけることで、レオパの健康を守り、病気を早期に発見して対処することができます。

今回は「レオパードゲッコーに見られる主な病気」について解説いたします。

レオパにみられる主な病気とトラブル

【クル病】

カルシウム不足が原因で骨が変形したり、骨折をしてしまう病気です。カルシウムを必要とする成長期や繁殖期のメスに多いと言われています。重症化すると手足、腰が変形して歩くことができなくなってしまいます。


主な症状としては…

  • いつもよりエサを食べる量が少ない
  • 絶食の状態が何日も続いている
  • いつもより活動量が少ない
  • 動きがぎこちない
  • 消化不良(嘔吐、下痢など)を起こしている
  • 口をパクパクしている

このような症状が複数回見られたら動物病院で診てもらうことをおすすめします。


クル病はX線や血液検査でわかるようなので早めに対処してあげましょう。

レオパが餌として食べる昆虫にはカルシウムが不足しているので、昆虫メインで育てている個体にはカルシウムパウダーを昆虫にダスティング(添加)しなければいけません。


人工フードにはレオパに必要な栄養素としてカルシウムが入っているので基本的にダスティングの必要はありません。


クル病はカルシウムやビタミンDを根気よく与えることで症状は少しずつ改善していくことが多いようです。

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【クリプトスポリジウム(クリプト)感染症】

クリプトスポリジウムとは、寄生虫による感染症の一種です。

糞尿を介して感染していくので複数で飼育している場合は注意が必要です。

以下のような症状が見られたら注意しましょう。

  • 食欲不振
  • 消化不良(嘔吐、下痢など)を起こしている
  • 餌を食べているのに痩せていく

クリプト感染症にかかってしまうと健康のバロメーターである尻尾が細くなってしまいます。

この病気は根本治療がないと言われているので、感染予防することが最も大事です。

基本的にレオパは単独飼育ですが、繁殖など一つのケージに複数入れるときは気を付けなければなりません。

感染力がとても強いので飼育道具からでも間接的に感染しまうこともあります。

もしの病気が発見されて複数のレオパを飼育してる場合、他のレオパに感染させないためにすぐに全ての飼育用具を消毒するか、新しいものに交換する必要があります。

クリプト感染症は、レオパ以外の爬虫類にも多く見られる感染症です。海外から輸入されてくる個体がすでに感染していることもあります。

【マウスロット】

マウスロットは、レオパや他の爬虫類によく見られる細菌感染による口内炎です。

主な原因としては、給餌時に口を傷つけ、その傷から細菌が感染してしまいます。

症状としては

  • 口の開き方が不自然
  • 口が閉じない
  • 食欲不振
  • 口の周りにチーズ状の膿が溜まっている

などが挙げられます。

口の周りの異変に気づいたらすぐに専門の病院で診てもらいましょう。

患部の消毒と抗生物質の投与で症状は次第に改善していきます。

【腸閉塞】

原因は様々ですが、主に餌の消化不良や誤飲、寄生虫感染などが考えられます。
メスの産卵時に卵が詰まって引き起こすこともあります。

  • 何日も糞をしない(便秘)
  • エサを食べていないのにお腹がふくれている
  • 食欲不振
  • 嘔吐

このような症状があれば腸閉塞を引き起こしている可能性が高いです。

レオパードゲッコーは、床材を誤って食べてしまうことがあり、これが腸閉塞などを引き起こす場合があります。

特に、ソイルやサンドのような細かい床材は、餌と一緒に口に入ってしまうリスクが高く、新しい床材に変更した際には注意深く観察することが重要です。

天然素材のデザートソイルは比較的安全とされていますが、レオパが頻繁に誤飲してしまう場合は別の床材を検討する必要があります。

少量の誤食であれば排泄物とともに体外に出ることが多いですが、大量に摂取したり発見が遅れると腸に異物が溜まり、最悪の場合、手術や命の危険につながることもあります。

そのため、適切な床材の選択や温度管理、そして日常的な観察がとても大切です。

腸閉塞の治療には整腸剤が使われることがありますが、最も効果的なのは予防です。

安全な床材を選び、普段から健康状態をよく観察することで、レオパの健康を守りましょう。


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【脱皮不全】

レオパは成長過程、あるいは新陳代謝促進のため月に1~2回脱皮を行います。

脱皮は2~3日で終了しますが、部分的に皮膚が残っているようなら脱皮不全の可能性が考えられます。


主な原因としては

  • 温度、湿度が適切ではない
  • 体をこする物を置いていない
  • ストレス

などが考えられます。

レオパードゲッコーの脱皮不全は、適切に対処しないと深刻な問題を引き起こす可能性があります。

放置すると、影響を受けた部分が壊死する危険性もあるため、早期発見と適切な処置が不可欠です。

脱皮過程で特に注意が必要な部位は、指先、尻尾の先端、目の周辺です。これらの箇所には古い皮膚が残りやすいため、脱皮後は必ず確認しましょう。

万が一脱皮不全が発生した場合には、適切な処置が必要です。

影響を受けた部分をぬるま湯に浸し、綿棒などで優しくこすった後、ピンセットを使って慎重に古い皮膚を取り除きます。

このように、脱皮の過程を注意深く観察し、必要に応じて適切な環境調整や処置を行うことが、レオパードゲッコーの健康維持に重要です。

最後に

レオパの健康を保つには、日々の観察が欠かせません。

飼い主が注意深く見守ることで、病気の早期発見が可能になります。

また、適切な飼育環境を整えることも大切で、ケージ内の温度は25~30℃、湿度は50~70%を保つよう心がけましょう。

また、ストレスを減らすためにも、過度なハンドリングは避け、観察はケージ越しに行うのが理想です。

飼い主がペットの気持ちを完全に理解するのは難しいかもしれませんが、快適で安心できる環境を提供することが大切です。

日常的なケアと環境管理を通じて、レオパが健康で幸せに暮らせるようサポートするのが飼い主の責任です。

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最後までお読みいただきありがとうございました♪

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レオパの飼育を始めてみよう!

レオパードゲッコーは爬虫類の中でも比較的カラダが丈夫で、初期費用、ランニングコストの面でも初心者には最適なペットです。

成体になると給餌は一週間に一回、寿命は10~15年と長い間生活を共にできます。

レオパは飼育環境への適応能力も高く、適正な温度と湿度を守っていれば普段あまり家にいない方でも簡単に飼育することができます。
(もちろん飼い主としての責任とモラルは必要です)

⇩⇩こちらを準備したら、あとはレオパちゃんをお迎えするだけです!

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