こんにちは、ガゼルです。
はじめに
「脱皮」は、多くの爬虫類や両生類、昆虫などの動物に見られる生物学的なプロセスです。
これは、成長の一環として、動物が古い皮膚を脱ぎ、新しい皮膚を生成することによって行われます。
皮膚は、体表面を保護し、外界との接触を調節する役割を果たしています。
しかし、成長に伴い、古い皮膚は破損していくため、新しい皮膚が必要になります。
脱皮は、この古い皮膚を剥がし、新しい皮膚を生成することで、身体の成長や発達に合わせて、皮膚を更新していくことができます。
また、爬虫類は哺乳類のように発汗しないため、脱皮をすることで、皮膚の表面に付着した汚れや細菌を除去し「新陳代謝」を促す作用もあるんです。
この記事では、レオパードゲッコーの脱皮について、そのプロセスや注意点、脱皮後のケアについて詳しく解説します。
脱皮の周期
一般的に、レオパードゲッコーの脱皮周期は個体によって異なりますが、平均1ヶ月に1~2回程度の頻度で行われます。
脱皮前には、レオパの皮膚が部分的に白くなっていきます。
数日かけて白い部分がどんどん広がっていき、全身が白くなると脱皮が始まります。
脱皮が始まると、レオパは器用に自分で古い皮膚を剥がし始めます。
剥がれた皮膚には栄養が含まれており、脱皮の過程で自ら食べてしまいます。
このプロセスは通常数十分程度で完了しますが、脱皮が上手な個体だと10分ほどで終ってしまいます。
新しい皮膚になじむまでしばらくの間、食欲が低下することがあります。
脱皮は、レオパの健康維持にはとてもに重要です。
古い皮膚には、細菌や寄生虫などの病原体が付着することがあり、これらを取り除くことで病気を予防することができます。
また、脱皮は健康的な成長や繁殖に必要な過程の一つであり、新しい皮膚を成長させることで、傷の治癒や成長に必要な栄養素を吸収することができるのです。
レオパを飼育では、定期的な脱皮のサイクルを観察することがとても重要なんです。
脱皮のプロセス
脱皮のプロセス中には、湿度を上げてあげることが重要です。
湿度が低いと、皮膚が乾燥して脱皮がうまくいかないことがあります。
湿度が低い場合、以下のようなトラブルが発生することがあります。
- 皮膚が引っかかって剥がれない
- 皮膚が一部だけ剥がれる
- 皮膚が剥がれた後に新しい皮膚が固まってしまう
これらの問題が発生した場合は、水場を増やして湿度を上あげたり、レオパードゲッコーの皮膚を湿らせることで改善できることがあります。
脱皮の前兆がくると食欲が低下することがありますが、これは脱皮前の段階で新しい皮膚が成長するので、消化機能が低下するために起こります。
脱皮後に再び食欲が回復し、通常の活動を再開します。
そして、脱皮が終わったらレオパードゲッコーの飼育環境を清潔に保ち、脱皮で失われた水分を補充するために、清潔な水を提供することも大切です。
▼ケージ内の湿度を上げるのに役立つ▼
脱皮中の注意点
脱皮中のレオパードゲッコーはストレスを感じやすくなるます。
また、免疫力も低下するので病気に罹るリスクも高まります。
特に、脱皮が完了する前に皮膚が傷ついた場合、感染症につながることもあるので脱皮中は注意が必要です。
脱皮が始まったら以下の点に注意しましょう!
【水を飲ませる】脱皮中のレオパは、水分補給が十分にできなくなります。したがって、脱皮中は水場をたくさん用意して、レオパが自由に飲めるようにしておきましょう。
【温度を調整する】脱皮中は体温が低下することがあります。レオパは自ら体温を上げることができないので、温度調整には注意が必要です。環境温度を上げることで、体温調整をサポートしましょう。
【餌を与えない】脱皮中のレオパは、食欲が低下しています。そのため、餌を与えるとうまく消化ができず消化不良を起こしてしまうことがあります。脱皮中は、餌を与えるのを控えるようにしましょう。
【ストレスを与えない】脱皮中はストレスを感じやすくなります。ハンドリング避け、脱皮中はレオパを落ち着かせるため、静かに観察するようにしましょう。
脱皮中には、健康に影響を与えることもあるため、注意深く観察し、適切なケアを行うことが大切です。
脱皮後のケア
レオパは、脱皮後に汚れた環境にいると感染症に罹りやすくなります。
また、脱皮後は皮膚が乾燥しているため、十分な水分補給が必要です。
水入れやウェットシェルターの水を清潔なものにして、水を交換する際に水温にも注意を払いましょう。水が冷たすぎると、レオパードゲッコーが体温を下げてしまう恐れがあります。
脱皮後は、一時的に食欲が低下することがあります。消化もうまくいかないことがあるため、大きな餌を与えるのは避けましょう。また、餌には栄養価の高いものを選ぶことが重要です。
いつも食べている餌を細かくしてから与えましょう!
脱皮後は、ケージに残っている皮を取り除き、清掃を行います。
そして、一番重要なポイントはレオパのカラダに古い皮膚が残っていないかを隅々までチェックすることです。
古い皮膚がに残っている状態だと、その部分が壊死してしまう恐れがあるので大変危険です。
皮膚が残りやすい部位としては「指先」「尻尾の先端」「目の周り」などが挙げられます。
特にこの部分はしっかり最終チェックをしましょう。
最後に
レオパの脱皮は、成長や健康維持のために不可欠なプロセスです。
脱皮中には適切な水分と環境温度の提供が必要であり、脱皮後にはしっかり健康状態をチェックすることが大切です。
レオパードゲッコーは、とても飼育しやすく、穏やかな性格から多くの人々から愛されています。
脱皮を通じて、特徴的な美しい外見を保ち、健康的に成長することができます。
適切なケアと愛情を注いで、長い間レオパードゲッコーとの暮らしを楽しみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました♪
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レオパの飼育を始めてみよう!
レオパードゲッコーは爬虫類の中でも比較的カラダが丈夫で、初期費用、ランニングコストの面でも初心者には最適なペットです。
成体になると給餌は一週間に一回、寿命は10~15年と長い間生活を共にできます。
レオパは飼育環境への適応能力も高く、適正な温度と湿度を守っていれば普段あまり家にいない方でも簡単に飼育することができます。
(もちろん飼い主としての責任とモラルは必要です)
⇩⇩こちらを準備したら、あとはレオパちゃんをお迎えするだけです!