はじめに
こんにちは、ガゼルです。
レオパードゲッコーの飼育をするにあたって「サルモネラ菌」について少し知っておくことが大切です。
サルモネラ菌は、人間に食中毒症状を引き起こす細菌の一種で、広く知られています。
この菌は主に食品や家畜、ペットとの接触を通じて感染しますが、水中でも増殖できるため、日常生活のさまざまな場所に潜んでいる可能性があるのです。
過去には公園の砂場での感染事例も報告され、厚生労働省から注意喚起されたこともありました。
レオパードゲッコーを飼育する際には、このサルモネラ菌への感染リスクを認識し、適切な対策を講じることが大切です。
今回は、飼育者とペットとの安全な関係を築くために、サルモネラ菌感染を予防する方法や注意点について考えてみたいと思います。
レオパとサルモネラ菌の関係と感染対策
厚生労働省のホームページに「爬虫類に関する取扱い」というものがありました。
非常に長い文章なので重要な部分だけを抜粋してみました。
サルモネラ菌とは…
① サルモネラを原因菌とする感染症で、通常、サルモネラに汚染された食品を食べることにより胃腸炎症状の食中毒を引き起こします。また、ハ虫類などの動物との接触を通じて感染し発症する場合があります。
② カメ等のハ虫類の糞便中のサルモネラを検査したところ、保菌率が50~90%であったと報告されています。
③ 飼育中のハ虫類を触った又は飼育箱を洗浄した手指などにサルモネラが付着し、これが口に入ることにより感染します。特に子どもは無意識に手を口に持って行くことが多いので注意が必要です。
④ サルモネラによる症状は多岐にわたりますが、通常見られるのは急性胃腸炎です。通常は8~48時間の潜伏期間を経て発症します。また、まれに、小児では意識障害、けいれん及び菌血症、高齢者では急性脱水症状及び菌血症により重症化します。
⑤ ハ虫類は、サルモネラに感染していても症状を示さないために外見上は感染の有無が分かりません。子供や高齢者、免疫機能が低下した方がいる家庭等では、ハ虫類を飼育するのは控えるべきです。購入する場合は、ハ虫類の多くはサルモネラを保有していることを念頭に、特に感染する危険性の高い方がいる家庭等では、飼育方法を十分検討してください。
なお、米国においては、サルモネラによる感染症を防止するため、1975年から4インチ(約10cm)以下のミドリガメを含むカメの販売は禁止されています。
⑥ カメなどのハ虫類の多くはサルモネラに感染しており、サルモネラを含む糞便を排泄していることから、飼育水などには多量のサルモネラが存在する可能性があります。これらは人のサルモネラ症の感染源となりますので、飼育水を交換する場合は、食品や食器を扱う流し台などを避け、排水により周囲が汚染されないよう注意することが必要です。また、飼育中のハ虫類を飼育槽から出して自由に徘徊させたり、台所等の食品を扱う場所に近づけたりしないように注意することも重要です。
⑦ カメなどのハ虫類をはじめ、動物を触った後には必ず手指を石けんを用い十分に洗浄してください
《引用元:厚生労働省ホームページ》
サルモネラ菌は本当に危険なのか?
厚生労働省はかなり恐怖心をあおるような書き方をされていますね。
サルモネラ菌に関する注意喚起は重要ですが、レオパードゲッコーの飼育については過度に恐れる必要はありません。
厚生労働省が特に沼ガメについて注意を促しているのは、アメリカでミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)から子供たちへの感染事例が報告されたためです。
しかし、これらの感染は主に不適切な衛生管理が原因でした。
確かに、沼ガメは水中で生活するため細菌が繁殖しやすい環境にあります。
ただし、カメとの接触後に適切な手洗いなど、基本的な衛生対策を行えば感染リスクは大幅に低減されるのです。
衛生管理を徹底しよう!
アメリカでの事例は、カメを口の中に入れたり、カメに触れた手で直接食べ物を触ったりするなど、衛生管理が不十分だったことが原因でした。
つまり、レオパードゲッコーを含む爬虫類ペットを飼育する際は、適切な衛生管理を心がけることで回避できます。
過度に恐れるのではなく、手洗いの徹底や飼育環境の清潔維持など、正しい知識と対策を持って接することで、安全にペットと共生することができるのです。
犬や猫も保有する?
サルモネラ菌は爬虫類だけでなく、犬や猫、鳥などの他のペットにも存在する可能性がありますが、レオパードゲッコーについては、多くは適切に管理された繁殖個体であるため、サルモネラ菌の保有率は比較的低いとされています。
この菌は主に動物の体内に生息しているため、単なる接触で感染する可能性は非常に低く、主に排泄物を介して感染することが多いようです。
適切な飼育環境を維持し、ペットとの接触後に確実に手洗いを行うという基本的な衛生管理を徹底することで、サルモネラ菌感染のリスクを大幅に軽減できます。
これらの対策は、サルモネラ菌に限らず、他の食中毒原因菌に対しても有効です。
過度な心配は不要
大切なのは、過度に恐れることなく、適切な衛生管理を行うことです。
仮に感染が起きたとしても、それがレオパードゲッコーからのものかどうかを特定することは難しいため、ペット全般に対して同様の注意を払うことが大切です。
レオパードゲッコーを含むペットとの共生は、基本的な衛生習慣を守ることで安全に楽しむことができるのです。
結論、レオパの飼育では過度な心配はいりません!
最後までお読みいただきましてありがとうございました〜🎵
レオパの飼育を始めてみよう!
レオパードゲッコーは爬虫類の中でも比較的カラダが丈夫で、初期費用、ランニングコストの面でも初心者には最適なペットです。
成体になると給餌は一週間に一回、寿命は10~15年と長い間生活を共にできます。
レオパは飼育環境への適応能力も高く、適正な温度と湿度を守っていれば普段あまり家にいない方でも簡単に飼育することができます。
(もちろん飼い主としての責任とモラルは必要です)
⇩⇩こちらを準備したら、あとはレオパちゃんをお迎えするだけです!