レオパードゲッコーのハンドリングガイド|正しい持ち方や注意点、楽しみ方について

レオパの飼育&情報

はじめに

こんにちは、ガゼルです。

レオパードゲッコー(以下レオパ)は、その愛らしい表情と落ち着いた性格から、多くの飼育者を魅了する人気の爬虫類です。

ケージ越しに眺めるだけでも十分癒されますが、ハンドリングを通して手の上で触れ合う時間は、また格別な魅力があります。

しかし、レオパは犬や猫のように抱きしめられる動物ではなく、体の構造やストレスの感じ方も大きく異なります。

正しい知識と方法を身につけることで、レオパに負担をかけず、安全にハンドリングを楽しむことができます。

今回は、ハンドリングの基本や注意点、そして触れ合う楽しさについて飼育者目線で解説します。

ハンドリングってなに?

ハンドリングとは、簡単に言えば「レオパを手に乗せて触れ合うこと」です。

単なる「触る」だけでなく、手の上を歩かせたり、腕を探検させたりと、レオパとの距離を少しずつ縮めて信頼関係を深める時間でもあります。

レオパは本来、地表で暮らす夜行性のヤモリで、外敵から逃れるために警戒心が強い一面があります。

そのため、初めから長時間のハンドリングは避け、短時間から始めて少しずつ慣らしていくことが大切なのです。

ハンドリングを通じて、飼い主の匂いや存在に安心感を持たせられれば、日々の世話や健康チェックもスムーズになります。

ハンドリングの楽しさとは…

ハンドリングの最大の魅力は、レオパの個性や体の感触を直接感じられることです。

しっとりとした皮膚の感触、ゆっくりとした歩き方、時折見せる好奇心旺盛な仕草——これらはケージ越しでは味わえません。

また、個体によって手の上で落ち着き、じっとしてくれるレオパもいれば、探検するように腕を歩き回る個体もいます。

そうした違いを知ることは、飼育者としての喜びでもあります。

ただし、レオパは「触られて喜ぶ」わけではありません。

あくまでストレスを与えない範囲で行うことが、長く良好な関係を保つポイントとなります。

ハンドリング前に知っておきたいこと

レオパを手にのせる前に、いくつかの大事な注意点があります。

まず、脱皮前や食後すぐのハンドリングは避けることです。

脱皮中は皮膚が敏感になっており、触れるとストレスや脱皮不全を招く可能性があります。

そして、食後は消化の妨げになるため、最低でも30分〜1時間は空けるようにしましょう。

そしてもうひとつ大事なのが「高い場所では扱わないこと」です。

レオパはジャンプ力が低いですが、驚くと急に動くことがあり、落下事故は骨折や尾切れの原因になります。

ハンドリングは、飼い主が床に座るか低い位置で行いましょう。

レオパが安心できる持ち方

ハンドリングは、レオパに負担をかけない持ち方が基本です。

まずはレオパの正面から手を近づけるのではなく、横や後ろからそっとすくい上げるようにします。

正面から来るものは天敵と認識されやすく、驚かせてしまうことがあります。

手のひらを広げて、レオパの体全体を支えるように持ちます。

尻尾は絶対に引っ張らないこと。もし尻尾を強く掴むと、自己防衛のために切れてしまう(自切)危険があります。

慣れてきたら、手の上を自由に歩かせ、別の手にゆっくり移動させる「手渡し」もおすすめです。

動きが止まったら無理に動かそうとせず、レオパのペースを尊重しましょう。

「もうやめて」のサインを見逃さない

ハンドリング中、レオパが嫌がっているサインを見逃さないことが大切です。

尻尾を左右に小刻みに振る、体を低くして逃げようとする、口を開けて威嚇するなどの行動は、強いストレスを感じている証拠です。

こうした仕草が見られた場合は、すぐにケージに戻してあげましょう。

ハンドリングは、飼い主には楽しい時間ですが、レオパにとって非日常的な行動です。

過度なストレスが続くと、拒食や免疫低下の原因になりかねません。

無理せず、少しずつ距離を縮めることが大切です。

ハンドリングでできる健康チェック

ハンドリングは単なる触れ合いだけでなく、レオパの健康状態を確認する絶好の機会です。

体重の減少や皮膚の異常、目や口の様子、尻尾の太さなどを観察できます。

また、歩き方に異常がないかもチェックしましょう。

日常的に触れる習慣があると、病気やケガの早期発見にもつながります。

ただし、観察目的だからといって長時間続けるのは逆効果です。

短時間で要点を押さえた確認を行い、終わったらすぐにケージに戻すことが大切です。

おわりに…

レオパードゲッコーのハンドリングは、飼い主にとって大きな癒しの時間です。

しかし、それはあくまで「飼い主の楽しみ」であることを忘れてはいけません。

レオパにとって心地よい時間となるよう、正しい方法と適切な頻度を守ることが必要です。

無理をせず、少しずつ信頼を築いていくことで、レオパも安心して手の上にいてくれるようになります。

大切なのは、触れ合いの時間そのものよりも、日々の世話と観察を通して築かれる関係性です。

ハンドリングを通じて、お互いに安心できるパートナーシップを育んでいきましょう。

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最後までお読みいただきありがとうございました♪

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レオパの飼育を始めてみよう!

レオパードゲッコーは、爬虫類の中でも体が丈夫で、初めての方にも飼いやすいペットです。
初期費用や日々の飼育コストも比較的抑えられるので、気軽に始めやすいのも魅力のひとつ。

成体になれば、食事は週に1回ほど。寿命も10〜15年と長く、一緒にゆったりと暮らせます。
環境への適応力も高いので、温度や湿度をしっかり管理してあげれば、忙しい生活の中でもお世話は難しくありません。
(もちろん、大切な命を預かる飼い主としての責任は忘れずに)

必要なものをそろえたら、あとはレオパちゃんを迎える準備を楽しむだけです。。

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