レオパードゲッコーの人工フード・使い勝手やランニングコストを比較

その他雑記

こんにちは、ガゼルです。

はじめに

科学的な研究や情報に基づいて開発された「人工フード」は、レオパードゲッコーが必要とする栄養素が適切なバランスで配合されています。

これにより、栄養の偏りといった昆虫食(活き餌)の課題を解消し、レオパの健康を維持する役割を果たしてくれます。

さらに、一定の品質と衛生水準を保つことが可能であるため、感染症や寄生虫などのリスクを低減する一助となっているのです。

その結果、人工フードの普及は爬虫類飼育を行う上でのハードルを下げ、最近のペットプームを牽引する要因の一つとも言えるでしょう。

人工フードにはメリットがいっぱい

ペット用の人工フードは各社さまざまな開発が行われていて、飼育者としても日々選択肢がどんどん広がっています。

ここからは、飼育者として「人工フード」を与えるメリットについて、どのようなものがあるかを考えてみたいと思います。

1.栄養バランスの確保

ペットは健康的な生活を送るために特定の栄養素を必要とします。人工フードは科学的な研究に基づいて、ペットが必要な栄養素を正確なバランスで補給できるように考えられてます。これにより、ペットが健康的な成長や活動を続けるための栄養が確保されるのです。

2.便利さと一貫性

人工フードは加工技術によって一定の品質や栄養価を保つことが可能です。これにより飼い主はペットに毎回安定した栄養素を提供しやすくなります。また、餌の用意が煩わしくなく、後処理も簡単なので忙しい飼い主にとって便利な選択肢となります。

3.食品安全性

正しく加工された人工フードは、食中毒や感染症のリスクを最小限に抑えることができます。生の食材を扱う必要がないため、食品の安全性も確保しやすいです。これはペットと飼い主の健康を守る観点からとても重要な要素と言えます。

4.特定の栄養ニーズへの対応

一部のペットは特定の健康問題やアレルギーを抱えている場合があります。人工フードは、これらの特別なニーズに合わせて調整された栄養プロファイルを提供することができます。例えば、特定の病状に適した低アレルギーのフードや、老齢のペット向けの栄養補完などが挙げられます。

5.持続可能性とリソースの効率的利用

一部のペット用人工フードは、持続可能な食材や資源を利用して作られています。たとえば、昆虫由来のタンパク源を使用したフードは、これまでのペット用タンパク質に比べて環境への影響が少ない場合があります。これにより、ペットの栄養を提供する際に地球資源をより効率的に活用することができるのです。

人工フード徹底比較

人工フード戦国時代!?

ここからは、私が実際に使用したことがあるレオパードゲッコー用(昆虫食爬虫類用)の人工フードについて解説したいと思います。

レオパのごはんと言えば「レオパゲル」

レオパゲルとは

レオパードゲッコーに限らず、昆虫を食べるヤモリやトカゲなど、幅広い種類の爬虫類に利用可能な画期的なフードです。

高配合の「ミルワーム」「シルクワーム」が含まれており、これだけでレオパの生涯飼育が可能となってます。

アルミパックに入ったゲル状の餌をピンセットでちぎって与えるだけなので給餌の手間がかかりません。

ピンセット以外は汚れないため後始末も簡単です。

人工フードの中でもトップクラスの知名度と実績を持ち、高い嗜好性があるため、ショップではレオパゲルで餌付けられた個体も多く見られます。

また、保存性も高く、開封前なら半年以上保ちますが、開封後は劣化が進むため、1ヶ月を目安に使い切ることが推奨されています。

レオパゲルはネットだけでなく、爬虫類販売のペットショップでも入手可能で、他の餌に比べて容易に手に入るという利点があります。

ランニングコスト、お手軽さではナンバー1ですが、レオパゲルを食べない個体もいます。

【メリット&デメリット】

メリットデメリット
知名度ナンバー1開封後は冷蔵保管
吸水の手間が無い床材に付着する
生涯飼育が可能食べない個体がいる
リーズナブル開封後1ヶ月で廃棄
手軽さ5.0
嗜好性4.0
臭い3.5
後片付け4.0
コスパ5.0
※ポジティブ要素は星が多い

獣医師も信頼する「レオパブレンドフード」

レオパブレンドフードとは

ペレットタイプの草分けで、昆虫食の爬虫類に適した高タンパクな組成となっており、昆虫粉末を中心に「カルシウム」や「ビタミン類」をバランスよく配合しているのが特徴です。

特筆すべきは、「アメリカミズアブ」などの昆虫原料を約47%も配合されている点で、レオパードゲッコーに必要な栄養素が豊富に含まれています。

レオパゲルと同様、嗜好性が強く消化吸収性にも優れています。

獣医師による長期給餌試験により、この餌だけで健康的な成長を遂げることが確認されており、専門家の信頼も厚いです。

こちらは「ドライペレット」の形状をしており、水やぬるま湯で3分ほどふやかして与えます。

袋は密閉できる仕組みになっており、温度管理に気を使うことなく常温での長期間保存が可能です。

【メリット&デメリット】

メリットデメリット
入手しやすい吸水の手間がある
開封後も常温保管が可能臭いが強い
生涯飼育が可能崩れて散らかりやすい
高タンパク質食べない個体がいる
リーズナブル乾燥時も崩れやすい
手軽さ3.0
嗜好性4.0
臭い1.0
後片付け2.0
コスパ4.5
※ポジティブ要素は星が多い

人工フードの草分け的存在で入手が容易です。臭いが強いのと崩れやすいのが難点。しかし、どの個体も毎回完食してくれます。

腸内環境も改善「レオパドライ」

レオパドライとは

「レオパゲル」の栄養成分をベースにしており、昆虫食の爬虫類に適した総合栄養ペレットです。

崩れにくい性質を持つので吸水後はモチモチとした触感になり、辺りが散らかってしまうことがほとんどありません。

ピンセットでつかんでも崩れにくいため、手軽に給餌できるが魅力です。

ドライタイプなので冷蔵庫で保管する必要がありません。

レオパドライ1粒にMサイズの「コオロギ2.5匹分」のカロリーが含まれており、アダルトの場合は2~4粒が適量とされています。

また、この商品特有の善玉菌「ひかり菌」が含まれているので、レオパの腸内環境を整え、排泄物の臭いを軽減する働きもあります。

【メリット&デメリット】

メリットデメリット
開封後も常温保管が可能吸水の手間がある
吸水後も崩れにくい上の2つに比べ喰いつきが悪い
1粒でコオロギ2.5匹分の栄養がある
善玉菌の「ひかり菌」が配合
糞の臭いが弱い
手軽さ3.5
嗜好性3.0
臭い3.5
後片付け3.0
コスパ3.5
※ポジティブ要素は星が多い

「モチモチしているので吸水後も崩れにくい」「整腸剤としての効果が期待できる」などメリットが多いのが特徴。レオパドライは目立ったデメリットが見当たりませんね。

アメリカミズアブ70%以上「レオパフィード」

レオパフィードとは

「レプフィードジャパン」によって開発され、2021年から販売されている「レオパフィード」はレオパの好物である「アメリカミズアブ」を70%以上の割合で使用した高タンパクで低脂肪な人工フードです。

脂肪含量は約10%と低く、ビタミンやミネラルの不足を補うために乳酸菌や消化酵素もバランスよく配合されています。

また、生涯飼育も可能とされ累代繁殖にも成功しています。

こちらもペレットタイプのため、吸水させてピンセットなどで与えます。

寄生虫のリスクがゼロであることに加え、国内で製造されているため安心して使用できるのもポイントです。

吸水の分量には少しコツが必要で、水分が少ないとレオパが噛んだ時にクッキーのように弾けて散らかってしまいます。

【メリット&デメリット】

メリットデメリット
開封後も常温保管が可能吸水の手間がある
豊富なタンパク質水の分量にコツが要る
生涯飼育が可能広範囲に散らかる
乳酸菌配合1粒が大きい
手軽さ3.0
嗜好性3.5
臭い3.0
後片付け1.0
コスパ2.5

レオパフィードの難点はとにかく周囲に飛び散ってしまうこと、そのため給餌には工夫が必要です。

レオパ初のおやつ「レプタイルピューレ」

柔らかいので給餌にはコツが必要

レプタイルピューレとは

マルカン社から2021年3月に発売され、レオパードゲッコー初の「おやつ」として販売されたため、爬虫類愛好家にとって発売当初は注目の商品となりました。

1袋にスティック状のフードが5本入っており、開封口から直接与えることができるのでとても便利です。

爬虫類の健康をサポートするカルシウムを配合され、高タンパクで高エネルギーなミルワームを主原料とし、嗜好性も考慮されています。

さらに、合成着色料や香料は不使用であり、レオパに自然な栄養を提供してくれます。

直接与えることができてとても便利な商品ですが、開封した際、最初にオイルが垂れてくるので受け皿が必要になります。

嗜好性がとても強いため、レオパの喰いつきはナンバー1です。

メーカーも発表していますが、あくまでも「副食」として販売されているので、レプタイルピューレのみでの飼育は推奨されていません。

【メリット&デメリット】

メリットデメリット
開封口から直接与えることができる柔らかいので床に垂れてしまう。
とにかく喰いつきが良い与え方にはコツが必要
ほとんど臭いがしない使い切りなので余ったら廃棄する
他の餌を食べない時に効果絶大主食として与えられない
手軽さ4.0
嗜好性5.0
臭い5.0
後片付け2.5
コスパ2.0
※ポジティブ要素は星が多い

こちらはあくまでも「おやつ」なので、たまに与えるようにしましょう。
非常に喰いつきがよいので「拒食」になってしまったときには効果絶大です!

イエコ11匹分の栄養「コオロギペースト」

チョコレートペーストのような粘り気にある触感

コオロギペーストとは

「コオロギペースト」は、人間食用の「ヨーロッパイエコオロギ」の粉末を(残留農薬等の検査済み)使用したペースト状のフードです。

このフードは、1本のスティックにコオロギ11匹分に相当する栄養があり、レオパに必須の「カルシウム」「ビタミンD3」もしっかり配合されているのでレオパの健康維持に役立ちます。

特にタンパク質換算での嗜好性が高く、ピンセット給餌に慣れている個体に適しており、給餌もスムーズにできます。

ピンセットでも与えやすい粘度と飲み込んでも喉に引っかからない適度な柔らかさがあります。

未開封の状態で常温保存、開封後は使い切りとなります。

この商品は粘り気が強いので高確率でレオパの口の周りに残ってしまいます。

そのため、給餌の際は一回の量を少なくする必要があると感じました。

【メリット&デメリット】

メリットデメリット
開封口から直接与えることができる口の周りに付着する
1本にコオロギ11匹分の栄養余ったら廃棄する
嗜好性が強い床材に付着しやすい
安心の国内生産一食分としては割高
手軽さ4.0
嗜好性4.0
臭い2.5
後片付け3.0
コスパ1.5
※ポジティブ要素は星が多い

レオパの好物の「ヨーロッパイエコオロギ」なので、どの個体も食べてくれます。しかし、粘り気が強いのでレオパが少々食べづらそうに見えます。口の周りに着いたら取れにくいので少量ずつ与えた方がいいですね。

さいごに

人工フードは個体により好みがハッキリ分かれてしまいます。

毎回安定的に食べてくれるフードや、拒食になって食べなくなるフードもあるため、常時数種類を用意しておくことをおすすめします。

レオパードゲッコーは近年、人気のあるペットであり飼育者さんの数も増加しています。

人工フードはレオパの主食である「昆虫(活き餌)が苦手な方」や「給餌をもっと手軽にしたい」という飼育者さんの需要に応えるため、市場には多様な選択肢が増え続けています。

ペットフード業界では継続的な研究と技術の進歩が行われており、今後も優れた人工フードが開発されることが期待されます。

人工フードの「利便性」「栄養バランス」「衛生状態の管理」の向上が、レオパードゲッコーの飼育を更に快適なものにし、今後の飼育人口の増加にもつながっていくと考えられます。

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最後までお読みいただきありがとうございました♪

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レオパの飼育を始めてみよう!

レオパードゲッコーは爬虫類の中でも比較的カラダが丈夫で、初期費用、ランニングコストの面でも初心者には最適なペットです。

成体になると給餌は一週間に一回、寿命は10~15年と長い間生活を共にできます。

レオパは飼育環境への適応能力も高く、適正な温度と湿度を守っていれば普段あまり家にいない方でも簡単に飼育することができます。
(もちろん飼い主としての責任とモラルは必要です)

⇩⇩こちらを準備したら、あとはレオパちゃんをお迎えするだけです!

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