こんにちは、ガゼルです。
はじめに
前回の「レオパの日記」でスーパーハイポタンジェリンの「ハナ」が、またしても「拒食」を引き起こしていることをお伝えしましたが、健康状態をチェックするためにハンドリングをしているとお腹周りがいつもよりふっくらしていることに気が付きました。
そして、尻尾も細くなっていたので、持ち上げてお腹側をよく見てみると、うっすらと丸くて白いものが2つ確認できたのです!
拒食の原因は抱卵
1か月近く続く拒食の原因が抱卵(卵を宿している)であることが解りました。
ハナは昨年、合計10個の無精卵を産んでいたため、抱卵に気が付くまでにはそれほど時間がかかりませんでした。
お腹周りがふっくらしていますね。
ハナは最後の産卵からまだ9か月しか経っていないので、少々驚きです…(^_^;)
抱卵しない個体もいる
レオパードゲッコーは交尾をしていなくても卵を産むことがあります。
これは「無受精卵」と呼ばれるもので、通常は発育しません。
同じメスでも抱卵しない個体や「ハナ」のように抱卵を繰り返す個体もいます。
レオパが無受精卵を産む頻度や理由については、健康状態、ストレスレベル、飼育環境など、多くの要素が関与すると言われているので、お迎えする時点では解りません。
産卵後の健康状態
この現象は、鳥類や他の一部の爬虫類でも見られ、特に繁殖期になるとメスのレオパードゲッコーは自然に卵を産むことが多々あります。
卵を産む行為はエネルギーを大量に消耗するため、レオパの健康に影響を与える可能性があります。
そのため、産後は栄養状態を確認しながら、「タンパク質」や「カルシウム」など、回復に必要な栄養をたっぷり与えることが重要です。
ハナは産後でもなかなか餌を食べてくれなかったので、食いつきが良い「デュビア」や「コオロギ」など、飼い主が苦手な生き餌を泣く泣く与えておりました…。
「産卵床」の準備
抱卵が確認できたので、早速いつ産卵が始まってもいいように「産卵床」の準備に取り掛かります。
準備と言っても、昨年使用した手作りの容器にデザートソイルを敷き詰めてケージ内に置くだけなので簡単です。
産卵床はペットショップにも売っていますが、レオパがすっぽり隠れるサイズの容器に、出入りするための穴を開けるだけなので市販のタッパーでも簡単に作ることができます。
レオパは卵を外敵から守るため、土や砂で卵を隠す習性があります。
そのため、容器の中には卵が隠せるくらいの量の「サンド」や「ソイル」を入れる必要があります。
天然の土で出来たデザートソイルは湿度が高く保てるため、レオパの飼育環境としても適しています。
居心地が良かったのか、産卵床をセットした直後からハナはウェットシェルターより産卵床のいる時間の方が長くなりました。
内側には水滴がたくさん付いています。
湿度が高いのが解りますね~。
6日後に一回目の産卵
今回は抱卵確認から5日後に無事卵を産んでくれました。
ただ、お気に入りの産卵床ではなく、なぜかウェットシェルターの中での産卵です。
残念ながら、今回産卵を見ることはできませんでしたが、この張りと艶は産卵直後と思われます。
わずかな温もりも感じることができました。
抱卵後にレオパをよく観察していると、運が良ければ産卵シーンを見ることができます。
今回、我が家では床材のキッチンペーパーがボロボロになっていたので、もしや…と思い、ウェットシェルターを持ち上げてみるとこのような状態になっていたのです。
昨年は一回に2個の産卵を5回も繰り返しました。
今回も数ヶ月間、無精卵を産む可能があるのでこれからも観察し続けたいと思います。
↑産卵前と後の姿はこんなにも違います。
体がスッキリして、栄養を貯めていた尻尾も細くなってしまいました。
これからこの尻尾を元に戻すために栄養のバランスが取れた餌を与えなければなりません。
ちなみに、赤マルのところが卵が入っていた場所です。
最後に…
レオパードゲッコーの拒食には多くの理由がありますが、今回の「ハナ」の場合、抱卵が原因であることが分かりました。
無受精卵の産卵は、自然発生する現象の一つで、飼育下では度々起こります。
それぞれの個体によって抱卵の頻度やパターンは異なりますが、健康を維持するために飼育者として適切な対策を考える責任があります。
今回の「レオパの日記」が、レオパードゲッコーの抱卵や産卵、飼育生活に役立てていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました♪
次の日記:レオパの日記㉗いつもと違う!?スーパーハイポタンジェリン「ハナ」の産卵
レオパの飼育を始めてみよう!
レオパードゲッコーは爬虫類の中でも比較的カラダが丈夫で、初期費用、ランニングコストの面でも初心者には最適なペットです。
成体になると給餌は一週間に一回、寿命は10~15年と長い間生活を共にできます。
レオパは飼育環境への適応能力も高く、適正な温度と湿度を守っていれば普段あまり家にいない方でも簡単に飼育することができます。
(もちろん飼い主としての責任とモラルは必要です)
⇩⇩こちらを準備したら、あとはレオパちゃんをお迎えするだけです!