はじめに───


こんにちは、ガゼルです。
「レオパードゲッコー(以下、レオパ)」は、穏やかで飼いやすい爬虫類です。
SNSでも可愛い姿を見て「自分も飼ってみたい」と思う人が増えてきました。
しかし、見た目のかわいさだけで迎えてしまうと「思っていたのと違った…」「準備が足りなかった…」と後悔することもあるかもしれません。
この記事では、これからレオパを飼おうとしている方が事前に知っておくべき5つの重要ポイントを初心者の視点で解説します。
お迎え前に心の準備を整え、レオパと長く幸せに過ごすための第一歩を一緒に踏み出しましょう!
手間がかからないは誤解!

「レオパは手がかからない」とよく言われます。
確かに犬や猫のように散歩は不要で、鳴かず、匂いも少なく、夜行性なので静かに過ごせます。
しかし、「世話がいらない」わけではありません。
温度・湿度のチェック、餌やり、水の交換、糞の掃除、脱皮時のケア等───。
飼い主はこれらを毎日コツコツ続ける必要があります。

また、レオパは変温動物なので、環境を人間が管理してあげる必要があります。
特に冬は温度管理を怠ると、消化不良や拒食につながることもあるのです。
決して、「静かでおとなしい=放っておいても大丈夫」ではありません。
毎日小さな変化を見逃さずに観察することが、飼い主として責任であり、愛情表現なのです。
初期費用は想像以上

レオパ自体の価格は1万円前後でも、実際には飼育環境の準備に2〜3万円ほどかかります。
必要なのはケージ、ヒーター、温度・湿度計、隠れ家(シェルター)、水入れ、床材、ヒーター、そして餌の準備です。
ペットの飼育としては一見シンプルですが、品質やサイズを妥協すると後から買い直すことも…。
特にヒーター類は安全性が最重要です。
安価なものでは温度ムラや過熱事故のリスクがあります。
また、温度計・湿度計も正確さが命です。
安物より、信頼できるメーカーのものを選ぶ方が結果的に安く済みます。
レオパは10年ほど生きる爬虫類です。
「最低限」で始めるより、「最初に環境を整える」方が長期的には安心で費用も抑えられます。
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人工フードを食べないことも

初心者が最初に悩むのが「餌」の問題です。
レオパは主に昆虫食で、コオロギやミルワームなど”生きた餌“を好みます。
しかし、「虫が苦手だから人工フードで…」と考える人も多いでしょう。
最近は栄養バランスに優れた人工フード(例:レオパゲル、レオパブレンドフードなど)も増えていますが、すべての個体が食べるわけではありません。
人工フードには興味を持たず、生き餌しか食べない個体もいます。
大切なのは「どちらも準備できる柔軟さ」です。
人工フードを試しつつ、万一のために生き餌を扱う心構えも必要となります。
“可愛いだけでは済まない”部分を理解しておくことが、後悔を防ぐカギとなります。
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温度管理は命に直結!

レオパの理想温度は日中28〜32℃、夜間でも25℃前後は必要です。
人間にとって快適でも、レオパには寒すぎる場合があります。
特に日本の冬は厳しく、ヒーターを設置しなければ命に関わります。
また、夏の直射日光やクーラーの風も危険。温度が極端に上下すると、体調不良や拒食を引き起こします。
ヒーター+温度計で常に環境を可視化し、「安心ゾーン」をキープすることが大切です。
さらに見落とされがちなのが湿度です。
乾燥しすぎると脱皮不全が起き、指先が壊死することもあります。
水を入れたウェットシェルターを設置し、常に50〜70%を維持しましょう。
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お迎え後すぐに触らない

レオパは実は臆病な生き物です。
環境が変わると、しばらく餌を食べなかったり、シェルターにこもることもあります。
この時期に無理に触ろうとすると、ストレスでさらに体調を崩す可能性があります。
お迎えから1〜2週間は“静かに見守る”期間と割り切りましょう。
声をかけたり、ゆっくり近づいたりして、少しずつ「ここは安全だ」と覚えさせるのがコツです。
慣れてきたら、手から餌をあげることで信頼関係が芽生えます。
触りたい気持ちは誰にでもありますが、最初の1〜2週間の距離感がその後の信頼関係を左右することもあります。
おわりに───

レオパードゲッコーの飼育は決して難しくありませんが、世話を怠ると知らないうちに病気になっていることもあります。
この記事を読んで「飼育は思ったより大変そう…」と感じたうえで、 それでも「レオパを飼いたい!」と思えた方は、きっとレオパを大切にできる人です。
しっかり準備をして、あなたのもとで“静かに輝く小さな命”を迎えてあげてください───

最後までお読みいただきありがとうございました♪
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