はじめに

レオパードゲッコーを飼っていると、ある日突然「餌をまったく食べなくなった」という拒食の壁にぶつかることがあります。
元気そうに見えても、何日も餌に見向きもしないと不安になりますよね…。
私自身、飼い始めたばかりの頃にこの現象に直面し、「このまま餓死してしまうんじゃないか」と焦った経験があります。
でも、拒食はレオパにとって決して珍しいことではなく、理由を知って適切に対処すれば、多くの場合は自然に回復します。
今回は、私の実体験を交えながら、レオパの拒食の原因や対策について、初心者の方にもわかりやすくお伝えしていきます。
拒食ってどれくらいの期間なら様子見でOK?

まず最初に気になるのが、「どれくらい食べなかったら危険なの?」というラインです。
レオパは変温動物で、そもそも代謝が低く、毎日餌を必要としない生き物です。
健康な成体であれば、1週間〜10日程度食べなくても問題ないことがほとんど。
というか、一週間は餌に見向きもしません。
もちろん、体重の急な減少、便の異常、元気がないといった他のサインがある場合は別です。
私の経験では、「体重が10%以上減った」「シェルターにこもりきり」「水すら飲まない」状態なら、様子見はやめて対処に移るべきと考えます。
逆に、「脱皮前で白く濁っている」「排便はある」「シェルターから出てくる」といった様子なら、まだ慌てなくても大丈夫。まずは落ち着いて観察を続けましょう。
よくある拒食の原因をチェック

拒食のきっかけには、さまざまな要因が絡んでいます。以下のようなものが代表的です。
温度・湿度など環境の乱れ
拒食の原因で最も多いのがこちらです。
夜間の温度が20℃を下回っている、日中に32℃以上に上がりすぎる、湿度が極端に低いなど、ちょっとした環境のズレが食欲に影響します。
脱皮や季節の変わり目
レオパは脱皮前になると食欲が落ちる傾向があります。
脱皮後しばらくすれば食欲も戻るので、焦らず待つのが正解です。
また、秋〜冬にかけての気温・日照時間の変化で活動量が落ち、自然と食欲が減ることもよくあります。
ストレスや環境の変化
新しいケージへの引っ越し、掃除によるレイアウト変更、大きな音や過度なハンドリングによるストレスも原因の一つとされています。
レオパは「変化が嫌いな生き物」なので、できるだけ環境は一定に保つのがポイントです。
試してよかった「食欲回復」の工夫

拒食中のレオパに「どうやって食べてもらうか」は飼い主にとって頭の痛い問題です。私が試して効果を感じた方法をいくつか紹介します。
活餌で狩猟本能を刺激
人口フードや冷凍コオロギではまったく反応しないのに、活きたコオロギを見せるとパクッと食べる。こんなことが何度もあります。
特に拒食ぎみの時は、「狩る楽しさ」を思い出させるのが効果的です。
餌の種類やサイズを変えてみる
我が家では、活き餌を食べないときでも、コオロギをデュビアに変えたら急に食欲が戻ったことがありました。
また、大きすぎる餌を嫌がっていた個体には小さめサイズに変えたらすんなり食べたこともあるので、サイズ感も見直す価値ありです。
夜遅めの時間に与える
レオパは夜行性なので、人間の夕食時間に餌をあげても反応が鈍いことがあります。
夜の22時前後、部屋が静かになったタイミングで再挑戦すると、驚くほど反応することがあります。
やってはいけないNG対応

拒食時の対応で、私が「やらなきゃよかった…」と後悔したこともいくつかあります。
飼い主がレオパの拒食に慣れていないと、心配で何度も給餌を試みたり、シェルターの前に置きっぱなしにしたくなります。
しかし、それはレオパにとってストレスになりかねないので好ましくありません。
元気そうで体力が落ちていないなら、無理に食べさせようとせず、自然に食欲が戻るのを待つ方が安心です。
レオパにとっては、「そっとしておいてくれる時間」がいちばんの安心材料なのです。
どうしても食べないときの最終手段

拒食が4週間以上続く、体重が10%以上落ちた、水分も取らない…。そんなときは、飼い主の手に負えない可能性もあります。
そのような時は以下を検討してみてください。
液状にしてスポイトで与える
私が最終手段として行う方法は、ミルワームをすりつぶし、カルシウムサプリと混ぜてスポイトで与えるというものです。
レオパが口を開けたタイミングで、スポイトの先を口元に当て、ゆっくりと中身を流し込みます。
やや強引ではありますが、拒食を断つには有効な方法です。
もしレオパがストレスを感じているようであれば、無理せず中止しましょう。
動物病院の受診を検討
特に便が出ていない場合や、下痢・血便がある場合は、寄生虫や消化器系の疾患の可能性もあります。
エキゾチックアニマルに対応した病院に行けば、検便や診察で明確な原因がわかるかもしれません。
レオパはそもそも絶食に強い!

レオパードゲッコーは、他の爬虫類に比べて比較的絶食に強いと言われています。
しっぽに栄養を蓄えることができるため、数日食べなくても体調を崩すことはありません。
また、代謝が低くエネルギーの消費も少ないため、数週間の拒食なら問題ないことも多いです。
特に冬や季節の変わり目には、自然と食欲が落ちることもあります。
しかし、拒食にある程度耐えられるとはいえ、レオパと飼育環境をしっかり観察しながら対応することが大切です。
さいごに

レオパードゲッコーが餌を食べなくなると、とても不安になりますよね。
でも、焦らず原因を見つけていけば、多くの場合はちゃんと乗り越えられます。
飼育に慣れてきても「食べない…」という心配はなくなりませんが、経験を重ねるうちに「まだ大丈夫…」と思えるようになっていきます。
この記事が、今まさに悩んでいるあなたの気持ちを、少しでも楽にできたら嬉しいです。
レオパとの暮らし、これからも自分のペースで楽しんでいきましょう。
最後までお読みいただきましてありがとうございました〜🎵
レオパの飼育を始めてみよう!
レオパードゲッコーは爬虫類の中でも比較的カラダが丈夫で、初期費用、ランニングコストの面でも初心者には最適なペットです。
成体になると給餌は一週間に一回、寿命は10~15年と長い間生活を共にできます。
レオパは飼育環境への適応能力も高く、適正な温度と湿度を守っていれば普段あまり家にいない方でも簡単に飼育することができます。
(もちろん飼い主としての責任とモラルは必要です)
⇩⇩こちらを準備したら、あとはレオパちゃんをお迎えするだけです!